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親の期待に応えたい、は親孝行なのか?
子どもの頃、親から言われてうれしかった言葉はなんですか?
その「うれしい」という気持ちから、「喜ばせたい」「また褒められたい」「笑顔が見たい」一心で、無意識に親の期待に応えていることがあります。
では、親孝行から生まれる行動と、親の期待に応えたいから生まれる行動は何が違うのでしょうか?
それは、その行動をとることが子どもである自分の幸福感につながっているかどうか。
もし、親のために何かをすることで、必要以上に疲れを感じたり、我慢しているように思ったり、どこかでストレスを感じるのなら、それは無意識に「親の期待に応えたい」と思っているのかも知れません。
親を喜ばせたい
そもそものスタートになる想いは「親を喜ばせたい」
子どもの頃なら、お手伝いをすることかも知れないし、テストでいい点数をとることかも知れない。
それがエスカレートすると、自分の想いや考えすら飲み込み、価値基準が『親が喜ぶかどうか』になることも。
その価値基準で生きていると、何が起こるでしょうか?
そもそもあなたの人生はあなたのもの。
あなたはどんな人生を送りたいのでしょうか?
もし、「親が喜んでくれさえすれば、私の人生はしあわせだったと心から言える」のであれば、あなたは心から親を大事に思い、深く感謝を感じられているのだと思います。
一方で、人生が終わる時にやらなかったこと、選択しなかったことを悔やむことがあるとしたらどうでしょう?
自分には価値があると感じたい
親に限ったことではないかもしれませんが、「期待に応えたい」の奥には同時に「認められたい」が隠れていることがあります。
期待に応えることとで相手に認められ、それによって「自分には価値がある」と実感したい、という動機。
でも、自分でここまで気づいていることは少なく、無意識に求めている状態。
だからこそ、自分の「期待に応えたい」の奥に何があるのかを覗いてみることをいいですね。
もしそこに「認められたい」が隠れていたら、自分に問いかけてみます。
「期待に応えないと、本当に認めてもらえないの?」
過去の出来事を振り返ったり、今の関係性を眺めながら、自分との対話を進めてみる。
気づくことで変わることもあります。
やめたいのにやめられないのは
期待に応えることがしんどい、つらいと感じているのに、やめようとしてもやめられない、ということもあります。
これは、一つには『期待に応えることが一つのパターンになっている』ということがあります。
私たちは行動と同じように、考え方も習慣によって支配されているからです。
意識したらいつもと違う行動を取れる、という方は、こうしたケースが多いでしょう。
でも、それ以外にもやめられない理由があります。
怖いのは何ですか?
つい親や相手の期待に応えてしまう背景に「怖さ」が隠れていることがあります。
・相手からの信頼を失う怖さ
・がっかりされる怖さ
・頑張りが足りないと思われる怖さ
怖さにはいろいろなものがあります。
もし、あなたが常に人の顔色を伺い、期待に応えることが当たり前になっているのなら、それをやめた時、どんなことが起きそうですか?
もしそれが起きたとしたら、あなたは何を感じるでしょう?
「期待に応えなくても、大したことではない」と思う人は、いつでも自分で決断さえできれば期待に応える自分から脱することができるでしょう。
でももし、期待に応えないことで起きるかもしれないことがあなたの気持ちを落ち着かない気持ちにさせたり、不安を感じさせたり、怖さを感じさせるなら、それはどんなものでしょうか?
何があなたをそうさせるのでしょうか?
自分のことをどれくらい信頼していますか?
期待に応えないことで、何かしらのネガティブな思いが湧いてくるのだとしたら、もしかするとあなたは自分を信じ切れていないのかもしれません。
あなたは自分のことをどれくらい信頼していますか?
例えば、大きな壁にぶつかったと感じるような場面で、あるいは、誰かを敵に回したと思うような場面で、あなたは自分をどれだけ信じ、励ましているでしょうか。
もし、自分を信じることが難しく、自分を責めたりダメ出しすることはあっても、励ますことはあまりないなら、誰かに認めてもらうことでそれを埋め合わせているのかもしれません。
親の期待に応えることで、少なからず親からの信頼は得やすいでしょう。
そしてそれは、自分が生きていく上での糧になり得ます。
でも・・・
それは本物の信頼でしょうか?
そうやって一生期待に応え続けて生きていくのでしょうか?
抜け出すための第一歩
もし、この状況から抜け出したいと思っているなら、最初に踏み出せる一歩は、「期待に応えなくてもいい」と気づくこと。
本当はあなたが期待に応えなくても、あなたには価値があるし、認められるし、信頼されるんです。
自分がそういう存在だということに気づくこと。
それが、期待に応える日々から抜け出す最初の一歩。
そのためにはまず、あなた自身が心から信頼している人に対して、期待に応える、ということをやめてみましょう。
初めは怖いかもしれません。
でも、そこで気づくことが必ずあります。
それは本当に求められている?
期待に応えてきたあなたにとって、それは何かを求められているからだと感じているかもしれませんし、そう信じてきたかもしれません。
でも、信頼している人の期待に応えることをやめ、自然体で接することができたら、気づくのではないでしょうか。
「期待に応えることは求められてないのかも」
ということに。
あなたがあなたでいることを喜ぶ人がいることを。
でも、それはいくら周りの人が言っても、どこかで読んだとしても、自ら体験しなければわからないこと。
体験してこそ腑に落ち、理解できることなのです。
どちらの人生を生きるか決める
もちろん、今まで期待に応え続けてきた人にとって、それを変えていくことはとても難しく感じるでしょうし、初めはストレスすら感じることでしょう。
「もう、今までで通りでいいかな」
と思うかもしれません。
そんな時にはぜひ、自分に問いかけてみてほしいんです。
「本当に今の人生を生き続ける?」と。
期待に応え続ける先にある人生って、どんな人生でしょう?
人生の終わりにどんなことを思っているのでしょう?
本当に望む人生って、どんな人生ですか?
すぐに答えが出なくてもいいんです。
自分に問い続けながら、あなたが本当にほしい人生を見つけられたら、その時は本当に変われる時かもしれません。
とはいえ、それぞれの心の中にあるものは百人百様。
全て同じように解消するわけではありません。
また、心へのアプローチは多様にあります。
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