多くの人が抱える悩み『人間関係』。
家族も職場もママ友との付き合いも、結局は人間関係ですね。
そんな人間関係がもっと楽になり、どんな人ともストレスなく関われたらいいと思いませんか?
今回は、そんな、人間関係をよりよくする秘訣をご紹介します。
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苦手意識の正体
人間関係でストレスになるのは、苦手な人、付き合いづらい人、どうしても合わないと感じる人などがいる時だと思います。
こうした人に対する苦手意識や嫌悪感はどこから来るのでしょう?
多くの場合は
2・視点や意味づけ
3・自分との違い
がその要因となっています。
それぞれについて詳しく見ながら、対処法にも触れてみましょう。
【過去の体験・経験】
私たちの脳には、過去の体験や経験がプログラムになって残っています。
例えば、小さな頃に高いところから落ちて怪我をした経験のある人は、高いところ=危ないところ、というプログラムができ、それによって高いところに登ると冷や汗をかいたり、手足が震えたりします。
高所恐怖症ですね。
小さな頃の体験によって、高いところでは体が勝手に反応するプログラムが作られた、ということ。
これを人間関係に置き換えると、過去の体験・経験によってあるタイプの人に嫌悪感を抱いたとします。
例えば、小学校の先生がとても厳しくて、いつも怒っていて、とても怖い先生だったとします。
その先生に会うと、怖さから緊張して、身体も固まってしまうくらいです。
そして、その先生はヒゲをはやし、眼鏡をかけていました。
そんな体験をしたあなたが働く会社で、新しく上司になった人が、その先生と同じようにヒゲをはやし眼鏡をかけていたら、何が起きると思いますか?
新しい上司を見た途端に緊張し、怖さを感じます。
なぜだかわからないけど、近づきたくない、関わりたくない、そんな気持ちになって、できるだけ避けようとする。
これが過去の体験・経験から生まれる苦手意識です。

そう言われれば・・・と思う方もいるかもしれませんね。
私たちは目の前の人と過去のイメージを結びつけるということを、いとも簡単にやります。
それも無意識で!
つまり、自分の意思とは関係なくやっているのです。
もし、あなたが誰かを苦手としている理由が、過去の体験・経験によるものだとしたら、それは、イメージを重ねていることに気づくことが、変化への第一歩になります。
まずは、過去に関わりを持った誰かにイメージをかぶせていないか、考えてみましょう。
【視点や意味づけ】
これは、前評判に影響されている場合です。
知り合いに紹介してもらった人に今日初めて会う、という時。
知り合いがこんなことを言ったら、どう感じますか?
「あの人はいつも細かいところに気がついて、仕事でもよくフォローしてくれるんだよね」
なんとなく相手に対していい印象を持ちませんか?
一方で、こんな言葉を言っていたらどうでしょう?
「あの人はいつも私にダメ出しばっかりで、細かすぎるんだよね〜」
この言葉を聞いて何を思うでしょう。
先ほどとは印象が変わったのではないでしょうか?
このように私たちは、誰かの言葉を信じ、その誰かの色メガネをかけて相手を見ている、ということがあります。
特に、初めて会う相手や、まだあまり理解が深まっていない相手について前情報、前評判が入ってくると、それを真に受けやすいもの。
誰かの言葉に左右され、人間関係のストレスを抱える、なんてことはできれば避けたいと思いませんか。
この場合の対処法は、人からの前評判が耳に入ってきても「この人はそう思ってるんだな」と受け取ること。

相手が思っていることを否定する必要もなく、自分がその言葉に影響されることもなくなります。
その言葉はあくまでも、その人の主観的な意見。
あなたとは違うかもしれません。
そんな前提を持っておくと、人の言葉に振り回されることもなくなりますよ。
【自分との違い】
私たちの脳は、自分と違う人に対して警戒心を持つようにできています。
これは太古の昔からの名残り。
昔は見た目や雰囲気が自分たちと違う生き物に対して警戒しないと、命を落とす危険がありました。
だからこそ、「何か違う!」と思ったら、身体も心も緊張するように脳が働き、そのおかげで生き延びることができました。
この感覚は今でも残っていて、話す言葉が違う、価値観が違う、動くペースが違う、仕事の進め方が違う・・・と、あらゆる点で「何か違う!」と思うと、脳が反応し、緊張するようになっています。
緊張や警戒している状態では、相手と親しくなろうという気持ちにはなりませんよね!?
むしろ、相手と距離を取りたくなるもの。
これを苦手意識と捉えている、ということがあります。
想像してみましょう。
あなたが買い物に行った時に店員が話しかけてきた時、あなたはどんな気分になりますか?

もしあなたが「店員に相談しながら決めたい」と思っている人なら、なんとも思わずに受け入れるでしょう。
でも、もしあなたが「1人でゆっくりみたい、話しかけてきたりセールスされるのはイヤ」と思っていたら、途端にイヤな気分になるのではないでしょうか?
これは、価値観の違いです。
買い物に対する価値観や、店員という存在への価値観の違い。
これが働いて、相手と距離を取りたくなるのです。
この場合の対処法は、そもそも違いのある人に対しては、苦手意識が生まれやすい、と知っておくこと。
これがわかっていたら、自分とは合ってないな、と感じる人に対して湧いてくる苦手意識が、自分のせいでも相手のせいでもなく、本能的なものだと気づけます。
まずは知っておくこと、実はこれ、自分の心とうまく付き合うために欠かせないプロセスでもあります。
相手を鏡にしている時
誰かに苦手意識や嫌悪感を持っている時、それは相手が鏡になって自分の嫌なところを見せてくるから。
そんなことを聞いたことがあるかもしれません。
専門的な言葉でいうと『投影』です。
これは、自分の中にあるけど認めたくない部分、受け入れたくない部分を持っている人を見た時、見たくないものを見せられているがために反応して、相手を遠ざけようとしたり、受け入れることを拒否しようとしたりする状態。
私は長女の行動に受け入れられないものがいくつかありました。

特に嫌だったのが 、
・甘える
・泣き叫ぶ
これ、完全に投影です。
私の場合は、自分の中にある弱さを見ないフリして、ないことにして生きてきたんです。
でも、長女はそれを見せてくる・・・。
もう、イヤでイヤでたまりませんでした。

でもね、投影は実は自分を癒してあげるチャンスです。
認められないものは、あなたに気づいてもらえること、見てもらえることを待っています。
だから、「私の中にもあの人と同じものがあるのかも」と思ったら、そっとそこに寄り添ってみます。
そして、「ヨシヨシ」してあげる。
その存在をそっと抱き寄せてあげたり、頭をなでなでするように触れながら、癒してあげるんです。
ここはね、他の人に癒してもらうことはできないの。
自分で気づいて癒してあげるしかない。
だからこそ、それを教えようとしてイヤなところを見せる人がいるんですよね。
そして、癒すことができたら、もうその相手に苦手意識や嫌悪感を持つこともなくなるでしょう。
あなたが苦手、嫌いと思う人はどんな人でしょうか?
そして、どんなパート(部分)が癒されることを求めているのでしょうか?
私たちが人に求めているもの
そもそも私たちが人と関わる時に何を求めているのか知っていますか?
それはね、『安心感』
私たちは人と関わることで安心したいんですね。
だからこそ、逆に不安を感じたり、緊張したり、怖くなるような関わりは避けたくなるんです。
それがわかっているとね、相手に苦手意識を持った時も、ただその感情に振り回されたり、訳もわからず相手を避けようとすることも減らすことができます。
愛の反対は無視、と言われるように、人は人と関わりを持ちたいもの。
思春期の荒れた子たちが悪いことするのも、ネガティブな反応でもいいから関わってほしいから。
大人でもね、安心したいがために困った行動にでちゃうこともあります。
だけど、気づくことでそれを変えていくこともできるんですよね。
だからこそ、人間関係をよくするコツは知っておくといいし、苦手意識も正体さえわかっていれば、苦手なままで終わらせないでも済みます。
”嫌な人とは関わらない” そんな対応もありだけど、そうはいかない相手もいますよね。
そんな時、自分で対処できる力を持っているだけで、ストレスは大きく減りますよ。

まとめ
人間関係は悩みのタネではなく、安心感のモト、と感じる一つのヒントにしていただけたらうれしいです。
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