私たちは生きている限り、誰かと関わりを持ちます。
家族、友人、ご近所、同僚、お客様・・・
その中には、気の合わない人、一緒にいるとストレスを感じる人もいるかも知れません。
そんな時は、人間関係が厄介なものに感じられるかも知れませんが、実は相手がどんな人であっても、あることだけに気をつければ、人間関係でストレスを受けることはなくなります。 そんな“あるたった一つのこと”について書きますね。
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人間関係でストレスを感じるのはなぜ?
『人間関係にストレスを感じるのは』 たった一つのこと、それは『ジャッジする』から。
もしかしたら「聞いたことあるよ」「えっ、そんなこと?」と思う人もいるかも知れないし、
「それができないから困るんじゃない!」という人もいるかも知れません。
一方で、「どういうこと?」という人もいるでしょう。
そもそもジャッジしないとどうして人間関係が楽になるのか?
私たちは小さな頃から「正しい」か「誤りか」の世界で生きてきました。
私は幼い頃、保育園に通っていました。
そこではお昼寝の時間があって、眠くなくてもお布団に入らなければいけないし、静かにしなくちゃいけない。
目の冴えた子ども同士でちょっとでもふざけようものなら、怖い顔をした先生に怒られました。
その保育園では、お昼寝の時間は静かに布団に入って寝るのが正しくて、それ以外は誤りだったのですね。
小学校に入るとより顕著になりますね。
テストはいつもたった一つの正解を書かなければ丸をもらえないし、算数の解き方すら先生の教えた通りじゃないとバツになります。
そんな世界に生きているうちに、私たちは全てのものに正解と不正解があるような錯覚をしてしまうんですね。
本当は正解なんてないことでさえも・・・
恋愛関係も、夫婦とのパートナーシップも、子育ても、正解なんてないのに、どこかに正解があるんじゃないかって、情報をさまよったりする・・・はい、私もやってきました苦笑
で、その世界に慣れてしまったがために、私たちは何かって言うと「正しいか」「間違ってるか」で判断したくなります。
それは勉強の仕方かも知れないし、家事の進め方かも知れないし、子どもとの遊び方かも知れないし、仕事への向かい方かも知れない。
それら一つ一つに「これはあってる??」「これは??」と自分をジャッジし、相手をジャッジする、ということを無意識にやっているんです。
この時、「間違ってる!」というジャッジが下ったら、どうなるでしょう?
多くの場合は、責める、ということが起きます。
相手を責める。
自分を責める。
どちらにしても、心には負担がかかりますよね。
ストレスを感じる。
だから、人間関係を楽にするには、『ジャッジしない』ことが必要なんです。

ストレスから解放されるためにすぐできること
そうは言っても、長年やってきたことをすぐに手放すなんて、そうカンタンじゃありませんよね。
トレーニングが必要だと思います。
そこで、ジャッジすることから解放されるトレーニングをご紹介しますね。
2.自分の価値観に気づく
3.相手を好奇心の目で見る
一つずつ見ていきましょう。
1.事実を見る
私たちは目の前で起きていることに対して、瞬時に自分なりの評価や判断を加えてみています。
例えば、電車に乗っていたら、近くに座っていた若いサラリーマンがお年寄りに席を譲りました。
この時、あなたの中では何が起きるでしょうか?
「優しい人だなぁ」
「全然気づかなかった!恥ずかしい!」
「世の中まだまだ捨てたもんじゃないな」
そんなことを思うかも知れません。
これらは全て、評価が入っているのに気づいていますか?
この評価には必ず、私たちの価値観が含まれます。
席を譲る=優しい
席を譲らない=恥ずかしい 、世の中は世知辛い
そう言った価値観が元になって何かしらの想いを生んでいるんです。
では、この場面の『事実』はなんでしょう?
それは「男性が席を譲った」ということ。
ここには評価が一切入っていませんよね。
この視点で物事を見ている限り、イラッとする、落ち込む、焦る、といった感情が出てきにくいのはわかりますよね?
このトレーニングはどんな場面でもできるので、思い出した時にやってみてはいかがでしょうか。

2.自分の価値観に気づく
これは、先程の電車の例がわかりやすいと思います。
ある場面を見て、どんな思いが湧くのか、その奥にはどんな価値観があるのか、掘り下げていくトレーニングです。
私たちは自分の価値観について気づいていないことが多々あります。
あまりにも当たり前すぎて気づかないのです。
「きっとみんなも同じように思ってるだろう」と信じて疑わない。
よく新入社員に「そのくらい常識でしょ!?」と怒る上司は、そのワナにハマってます。
自分の価値観が世間の常識だと信じて疑わないので、そこから外れている人はみんな「常識はずれ」に見えてしまうのですね。
これ、どちらにとっても不幸じゃないですか??
そんな不幸な出来事に巻き込まれないように、あなたはぜひ、自分の価値観に気づいておきましょう。

自分の価値観に気づくには、まず自分が何を大事にしているのかを言葉にしてあげてみるのがオススメです。
また、好きな映画や本、座右の銘などにも価値観は隠れていますので、それらを挙げてみるのもいいですね。
そうする中で、あなたは何に喜びや幸せを感じ、何に怒りや無力感を感じるのか、自分のことが今まで以上に見えてくると思います。
何に反応するのかが分かれば、自分なりにコントロールすることもできるようになりますよ。
3.相手を好奇心の目で見る
小さな子どもって、まさにこれ。
いいとか悪いなんてことは抜きにして、好奇心のままに相手の話を聞いています。
「なんで?なんで?」も好奇心ですもんね。
子どもの好奇心の矛先は、話の内容の時もあるし、話している人の様子の時もあるし、お部屋の何かの時もある。
じゃあ、大人である私たちは何に好奇心を持つか?
何が正解ってわけじゃないけど、ジャッジせずに話を聞くっていう視点で言うと、
「この人ってどんな人なんだろう?」っていうところ。
つまり、相手が話している言葉だけじゃなく、その背景からその人の人となりを見ていくってことなんです。
私たちのジャッジ機能が働く時って、“相手が何を話しているか”に注目している時なんです。
つまり、言葉で判断してる。
まぁ、厳密にいうと、その時の表情とかも影響してはいるんだけど、いってしまえば“見えるもの”で判断している、ということなんです。

でも、好奇心を持って相手を見た時ってね、表面に出てる見えるものだけじゃなく、もっとその奥を見ようとするんですよね。
「この人がこの考えを持った背景ってなんだろう?」
「こうすることでこの人はどんな気分になるんだろう」
「どうしてこの言葉を選んだのかな」
本当に純粋に、目の前にいるその人と、その人の奥にあるものを、まるで子どもが「これ、なぁに??」とのぞきこむように見ていく。
そこにはジャッジなんて生まれるはずもなく、ただただその人を知ることに時間が注がれていきます。
なんだか平和的だと思いません??
最後に
人間関係の悩みってどの時代も尽きないようです。
確かに相性はありますが、全てを相性のせいだけにしてしまうのももったいない気がしませんか?
私の友人に「仲良くなる人は大抵、第一印象がすごく悪い!」って言ってる子がいるんです。
彼女、最初はその相手に対して嫌悪感のような感情すら抱くらしいのですが、時間をかけて付き合っていると、魅力的な面も見えてきて、結果的に仲良しになっちゃうんですって。
それって、最初は何かしらのジャッジをしているけど、どこかでそのジャッジを外す時が一瞬あって、その一瞬を重ねることで相手との距離感が変わってくるのかなって思うんです。
ここでご紹介したものを一度に全部やる必要はないですよ。
それこそ、ストレスになりかねません。
気になったもの、できそうだと思うものがあったら、余裕のあるときにやってみる。
まずはそこから始めてみませんか?
きっと今までも「どうにかしよう」って頑張ってきたのだから、今度は頑張らずにできることをやってみるのもありですよ。
あなたの人間関係が少しでも楽になったら、とても嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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