「役に立たないと価値がないって思ってました」 そんな言葉を何人かから聞いたことがあります。
モノの話じゃありません。
自分に対しての話。
あなたは自分の価値をどのように感じていますか?
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役に立たないと価値がないと思う人の傾向
「役に立たないと・・・」そう言う方々の多くは、自分に価値があると納得するために子どもの世話を頑張り、家事を頑張り、仕事を頑張ります。
頑張るので誰も手が出せず、一人きりで頑張る人もいます。
その人たちの中には「夫が、上司が、同僚が、やってくれない」という人もいますが、本当はどうでしょう?
これは私の経験談ですが、私は夫に「もっと家のことをやってほしい」と思っていました。
でも、夫には「全部一人でやってしまって、何をやっていいかわからない」と言われたんです。
「やることなんか山ほどあるわ!」と思ったのですが、よくよく考えてみると、夫が手を出す隙もないほど、私一人でどうにかしようとしていたんですよね。
その奥にあるのは、そうやってなんでも自分でやることで、自分には能力があるとか価値があると思いたかったのだろうと思うのです。
だから「もっとやって」と口では言いながら、本音では「私の仕事をとらないで!」と思っていたのでしょうね。
誰かの役に立つことで自分の価値を見出そうとする時、その人にとって家事や仕事は『誰かの役に立つための大切なツール』です。
それがなくなったら価値を見出せないかも、と思うから、手放すのは怖くて仕方がない。
だから、文句を言いながらでも頑張ってやってしまうのです。

自分の価値を決めるのは
そもそも私たちの価値は何で決まるのでしょうか?
私たちはつい、何かをやった成果や能力で価値を決めてしまいがち。
でも、その考え方で言えば、生まれたての赤ちゃんには何の価値もない、ということになってしまいます。
そんなことはありませんよね。
赤ちゃんは特別な成果を出したり、能力がなくても、ただいるだけで幸せを運んでくれ、命の輝きを感じさせてくれます。
いるだけで価値がある。
そして、その赤ちゃんにとってお母さんをはじめとする家族は、やはりいるだけで価値のある存在ですよね。
そう、私たちは本来、生きているだけで十分に価値のある存在なのです。
それなのに、自分は役に立たないと価値がない、と思う人もいれば、自分は生きているだけで十分価値がある、と思う人もいるのはなぜでしょう。
価値があるという実感は、周りの人が自分をどうみているか以上に『自分が自分に価値を感じているかどうか』が大きく影響します。
さらに言うと、自分自身のどこに目を向けているかによって、自分に価値を感じられるかどうかが変わってくる、ということなんです。
では、何に目を向けたら、どんな時にも「自分には価値がある」と思えるのでしょうか。
価値はDoよりBeに見出す
私たちは社会で『何をしたか』『どんな成果を出したか』によって評価を受けてきた期間が長いせいか、自分に対しても人に対しても同じように『何をしてどんな成果を出したか』に目を向けがちです。
つまりDoの部分。
でもDoに価値を見出している間は、そのままの自分に価値がある、とはなかなか思えないかもしれません。
そういう人の多くは、何かしている自分や成果を出している自分は認められるけど、何もしていない自分を認めるのは難しいようです。

場合によっては、何もしていない自分や、何もしていない(ように見える)人を責めてしまうこともあるかもしれません。
行動や成果を良しとする一方で、そうでないことに対してはダメ、としてしまうのですね。
これ、知らず知らずのうちに心にダメージを与えて、自信を失わせます。
つまり、Doに目を向けている間は、自分を丸ごと受け入れて、そのままの自分で価値がある、とは捉えにくいのです。
じゃあ、そのままの自分に価値を感じるには何に目を向けたらいいか。
それがBe、自分の存在そのものです。
究極は、生きているだけで価値がある、という視点。
「それが難しくてできないのよ!」という方向けに、2つのワークをご紹介しますね。
そのままの自分を受け入れるトレーニング法
1.感謝のワーク
朝起きた時と夜寝る前に感謝する、というワークです。
できるだけ多く、できれば朝は10個のことに感謝できるといいのですが、負担に感じてしまっては意味がないので、まずは朝と夜に1つずつ感謝できることを見つけます。
朝は感謝することと、その理由を、夜は1日を振り返って一番感謝できることを思い出し、その後に「ありがとう」を3回言います。
効果的なのは、心の中で感謝するだけでなく、声に出すこと。

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夜「今日一番感謝できることはなんだろう?」
「〇〇に感謝します。ありがとう、ありがとう、ありがとう」
2.3グッドシングス
1日の終わりにその日を振り返り、自分を褒めることを3つ書き出します。
どんなものでもいいのですが、一度書いたものは翌日以降は書けません。
つまり、毎日違うもの3つずつ書く、というワーク。
なので、項目は細かく書いた方がネタに困らないかもしれません。
書く内容は、行動したこと、誰かの役に立ったことでも、当たり前と思ってきたようなことでもOKです。
例)朝ごはんに焼き魚を焼いた 掃除した スーパーまで歩いた
何気ない日常の中にあるものに目を向ける習慣をつくるのにとても効果があります。
まとめ
どちらのワークも4週間(28日間)続けると、変化を感じられますよ。
『あなたの価値を決めるのはあなた』なのです。
「つい頑張ってしまう」 「何かやってないといけない気がする」 「何かしてないと焦りを感じる」 そんなことを思うことがあるとしたら、それは単なる思い込み。
誰だってそのままで十分に価値があるのです。
でも、私がいくらそう言ったとしても、あなたが納得するかどうかは別の話。 結局、自分が自分にどれだけ価値を感じているかが大きく影響するのです。
今の自分から少しでも楽になりたい、頑張りすぎるワタシから卒業したい、そんな想いがあるなら、ぜひ小さなことからやってみてくださいね。
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